リメイク版「ジャッジ・ドレッド」

ストーリー

スタローン主演の映画「ジャッジ・ドレッド」は2012年にイギリスで再映画化されました。主人公のドレッドをニュージーランドの俳優カール・アーバンが演じ、本国イギリスを始め北米やロシア、オーストラリア、マレーシアなどで好評を博しました。

核戦争により、国土の大半が荒廃した未来のアメリカ。ボストンからワシントンD.C.にかけての東海岸一体に位置する巨大都市メガシティー・ワンは、8億人もの住民がひしめき合う人口過密都市でした。それと同時に1日の犯罪件数が1万を越えるほどの犯罪多発都市でもあり、もはや崩壊寸前となっているのでした。この都市の治安を維持しているのは、警察と司法の機能を併せもつ裁判所であり、そこに所属する通称「ジャッジ」と呼ばれる裁判官達でした。彼らは裁判官・陪審員・処刑人の権限を全て併せ持つエリート集団で、犯罪者をその場で判決し、刑を執行することが出来る唯一の存在でもあります。そんなジャッジの中でもドレッドは特に優秀で、法を犯したものには決して容赦しない事で犯罪者達から恐れられる存在でした。ある日、ドレッドはチーフ・ジャッジから新米ジャッジのカサンドラ・アンダーソンの適性をテストするように命令を下されます。カサンドラは透視能力を持っており、彼女のその力が犯罪の摘発に役立つと考えられたための命令でした。ちょうど殺人事件が起きたとの知らせを受けたドレッドは、カサンドラを引き連れて事件現場となった超高層アパート「ピーチ・ツリー」へと向かいます。事件の手がかりを探しピーチ・ツリーを調べていくドレッドとカサンドラは、ドラッグの密売所を発見します。そこにはこのアパートを支配するギャングのボス・ママの腹心ケイが居ました。ケイを捕らえた二人は早速裁判所へ連行しようとしますが、二人の動向を知っていたママによってピーチ・ツリーの警備システムが作動され、二人はビルに閉じ込められてしまいます。実はママは、メガシティー・ワン全土を蝕む新型ドラッグ「スローモー」の製造と密売をこのアパートで行っていたのでした。ケイが二人のその証言をする事を危惧した彼女は、ドレッドとカサンドラを始末するよう大勢の部下達に命令します。かくして二人は、逃げ場も救援もないこのピーチ・ツリーの中で命がけの戦いに挑むことになるのでした。

キャスト

  • ドレッド・・・カール・アーバン
  • カサンドラ・アンダーソン・・・オリヴィア・サールビー
  • ママ(マデレーン・マドリガル)・・・レナ・ヘディ
  • ケイ・・・ウッド・ハリス
  • ケイレブ・・・ウォーリック・グリア
  • チーフ・ジャッジ・・・ラキエ・アヨラ
  • レックス・・・ラングリ・カークウッド
  • アルヴァレス・・・エドウィン・ペリー
  • チャン・・・カール・サニング
  • キャプラン・・・ミシェル・レヴィン
  • ガスリー・・・フランシス・チャウラー
  • ヴォルト・・・ダニエル・ハデベ
  • TJ・・・デオビア・オパレイ
  • ビッグ・ジョー・・・ジョー・ヴァズ
  • ズワーナー・・・ジェイソン・コープ
  • ジェフェット・・・スコット・スパロー
  • キャシー・・・ニコル・ベイリー
  • アモス・・・ジュニア・シンゴ
  • フリール・・・ルーク・タイラー
  • トラヴィス・・・ドーナル・グリーソン
  • ママのボディーガード・・・タメル・ブルジャック

キャスト

  • 監督・・・ピート・トラヴィス
  • 脚本・・・アレックス・ガーランド
  • 原作・・・ジョン・ワグナー、カルロス・エズキエラ
  • 製作・・・アンドリュー・マクドナルド、アレックス・ガーランド、アロン・ライヒ
  • 製作総指揮・・・スチュアート・フォード、ディーパック・ナヤル、アディ・シャンカル
  • 音楽・・・ポール・レオナード=モーガン
  • 撮影・・・アンソニー・ドッド・マントル
  • 編集・・・マーク・エカズリー

感想

1995年のスタローン版「ジャッジ・ドレッド」が残念な出来であったため、本作もあまり期待せずに見たのですが、こちらは中々の出来でした。前作のややこしい設定(実はクローン人間だった、敵のリコとは兄弟だったなど)は全て排除され、ジャッジが悪と闘うというシンプルなストーリーとなっていたので世界観に入り込み易かったです。使うと全ての動きがスローモーションのように感じられる麻薬「スローモー」の演出も、3Dの技術や映像を駆使して行われており、おおなるほど!と関心してしまいました。この演出がラストで活かされているのもニクいところですね。SF映画らしく、使われる武器が近未来的でカッコイイのもポイントが高い点です。銃に音声で命令すると弾が切り替わったり、銃の形状が変わったり。未来っぽくていいですね!ドレッドが終始ヘルメットを脱がず、ロボットのように着実に任務を遂行していく様は正にスーパーヒーローでした。強いて気になった点を挙げるとすれば、グロテスクな描写が多いことですかね。スローモーションでグロテクス映像を見せ付けられるのは些か不愉快ではありましたが、許容範囲内かなとも思います。苦手な人はご注意を。