シルヴェスター・スタローン

プロフィール

「ジャッジ・ドレッド」で主役のドレッドを演じたシルヴェスター・スタローンは、自ら監督・脚本もこなすアメリカのアクション俳優です。1970年代から1990年代のアクション映画を代表するスターの一人で、60歳を超えた今でも己の肉体を魅せる激しいアクションをこなす現役の映画俳優です。

1946年7月6日生まれ。ニューヨーク市マンハッタン区にあるアメリカで最も危険な町“ヘルズ・キッチン”に生まれました。父はシリチアにルーツを持つイタリア系アメリカ人の美容師で、母はロシア系ユダヤ人及びフランス系アメリカ人で、占星術師として名を知られているジャッキー・スタローンです。出産時に産科医が鉗子の扱いを誤り、顔面の左側の神経が傷つけられたため、言語障害と下唇の下垂という症状が残りました。このことから少年期のスタローンは内向的で、崩れた容姿とその性格が原因で常にいじめの対象となっていたそうです。9歳のときに両親が離婚すると、スタローンは次第に素行不良になっていきます。小学校から高等学校修了までに14の学校から放校処分を受け、母親の経営するボクシングジムで体を鍛えながらも荒れた生活を続けました。当初はボクシングに興味はなかったのですが、このころに鑑賞した映画「ヘラクレス」のスティーヴ・リーヴスの影響により、自ら体を鍛え始めるようになったそうです。高校卒業後は美容師学校へ進みますが中退。その後、レザンにある American School of Switzerlandに体育奨学金を得て入学し演劇を学びます。アメリカに戻り、マイアミ大学の演劇学部に3年間在籍しましたが、脚本家を志すため中退しました。23歳の頃にニューヨークに戻り本格的に俳優を志すようになります。

デビュー

スタローンが初主演した映画は1970年のポルノ映画「子猫と種馬のパーティ」でした。当時は極度の困窮生活で、やむにやまれぬ事情だったため出演を決意したのだそうです。その後もポルノ映画への出演や、ボディーガードなどをこなして日銭を稼ぐ生活が長く続きました。顔面麻痺による演技力の限界や、あまりにも典型的なシチリア人の風貌がマイナス点となり、50回以上のオーディションに落ちました。転機は1974年に出演した「ブルックリンの青春」でした。この映画での演技が何人かの評論家の目にとまったため、スタローンは妻と愛犬を伴ってハリウッドへと移ります。1975年には「デス・レース2000年」に準主役として出演しました。

「ロッキー」の大ヒット

1975年、スタローン29歳の時、観戦したボクシングの世界ヘビー級タイトルマッチ「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」の試合に感銘を受け、それをヒントにわずか3日で「ロッキー」の脚本を書き上げます。スタローン自身が映画会社に売り込みに行き、映画会社も脚本を気に入ってロバート・レッドフォードなどの大スターを主役にした大作として製作しようとしましたが、スタローンは自分を主役にしないなら本は渡せないと固辞します。スタローンの意見が通り、彼を主演にすることがきまりましたが、スター作品でないため低予算となり、僅かな上映館でのスタートとなりました。しかしこれが徐々に口コミで評判を呼び、世界的な大ヒットを記録。同年のアカデミー賞最優秀作品賞を受賞しました。映画の主人公の境遇とスタローン自身の境遇が「荒んだ生活から一夜にして栄光を掴む」という古典的なまでのアメリカン・ドリームを体現した点で共通していることから大変な話題を呼び、多くの人間に希望を与える作品として評価されました。

ロッキーに続く代表作「ランボー」

ロッキーのヒット後「パラダイス・アレイ」で監督業にも進出します。そのほか様々なジャンルに挑戦し続けますが、「ロッキー」シリーズ以外は興行的に成功することがほとんどありませんでした。しかし1982年に公開された「ランボー」でようやくロッキー・バルボア以外の役をヒットさせることに成功します。以降ランボーはロッキーと並ぶスタローンの代表作となりました。その後は「クリフハンガー」など、常に鍛え上げた肉体を駆使した作品でアメリカを代表するアクション俳優となりました。2006年にはシリーズ16年ぶりの新作「ロッキー・ザ・ファイナル」が公開され、2008年には20年ぶりの新作となる「ランボー/最後の戦場」が公開されました。今後はチャールズ・ブロンソンの「狼よさらば」のリメイクや、「クリフハンガー」の続編が予定されています。

私生活

3回の結婚歴があり、二男三女をもうけています。下積み生活中の1974年にサーシャ・チャックと結婚し、俳優・映画監督のセイジ・スタローンら二人の男児をもうけますが、1985年に離婚。同年、「ロッキー4/炎の友情」「コブラ」で共演したブリジット・ニールセンと再婚しますが、1987年に離婚。現在の妻は女優でモデルのジェニファー・フレイヴィンです。1996年に一女を儲け、1997年に結婚し、後にさらに二人の女の子が生まれています。

出演作

「ロッキー」シリーズ

  • 1976年「ロッキー」
  • 1979年「ロッキー2」
  • 1982年「ロッキー3」
  • 1986年「ロッキー4/炎の友情」
  • 1990年「ロッキー5/最後のドラマ」
  • 2006年「ロッキー・ザ・ファイナル」

「ランボー」シリーズ

  • 1982年「ランボー」
  • 1985年「ランボー/怒りの脱出」
  • 1988年「ランボー3/怒りのアフガン」
  • 2008年「ランボー/最後の戦場」

その他

  • 1970年「子猫と種馬のパーティー」
  • 1970年「レベル」
  • 1971年「コールガール」
  • 1971年「ウディ・アレンのバナナ」
  • 1974年「ブルックリンの青春」
  • 1975年「さらば愛しき女よ」
  • 1975年「ビッグ・ボス」
  • 1975年「The Prisoner of Second Avenue」
  • 1975年「デス・レース2000年」
  • 1975年「刑事コジャック」
  • 1976年「爆走!キャノンボール」
  • 1978年「フィスト」
  • 1978年「パラダイス・アレイ」
  • 1981年「ナイトホークス」
  • 1981年「勝利への脱出」
  • 1983年「ステイン・アライブ」
  • 1984年「クラブ・ラインストーン/今夜は最高!」
  • 1986年「コブラ」
  • 1987年「オーバー・ザ・トップ」
  • 1989年「ロック・アップ」
  • 1989年「デッドフォール」
  • 1991年「オスカー」
  • 1992年「刑事ジョー ママにお手上げ」
  • 1993年「クリフハンガー」
  • 1993年「デモリションマン」
  • 1994年「スペシャリスト」
  • 1995年「ジャッジ・ドレッド」
  • 1995年「暗殺者」
  • 1996年「デイライト」
  • 1997年「コップランド」
  • 1997年「メン・イン・ブラック」
  • 1998年「アンツ」
  • 1998年「アラン・スミシー・フィルム」
  • 2000年「追撃者」
  • 2001年「ドリヴン」
  • 2002年「D-TOX」
  • 2002年「シルベスター・スタローン ザ・ボディガード」
  • 2003年「TAXi3」
  • 2003年「スパイキッズ3-D:ゲームオーバー」
  • 2003年「シェイド」
  • 2005年「ラスベガス」
  • 2009年「スタローン in ハリウッド・トラブル」
  • 2010年「エクスペンタブルズ」
  • 2011年「Mr.ズーキーパーの婚活動物園」
  • 2012年「エクスペンダブルズ2」
  • 2012年「バレット」
  • 2013年「大脱走」
  • 2013年「リベンジ・マッチ」